3.介護付き有料老人ホーム
ここでは数多くある有料老人ホームの中の、介護付き有料老人ホームと呼ばれる形態を紹介します。
皆さんは介護保険についてはご存知ですか。日本社会が高齢化が急激に進み、それに対して医療や介護、及び保険や年金制度の整備の必要性が声高に叫ばれるようになっています。この介護付き有料老人ホームは、介護保険の「特定施設入居者生活介護」の認定を受けた施設です。従って介護付き有料老人ホームは「一般型特定施設入居者生活保護」と但し書きを添えることができるでしょう。ではこの介護付き有料老人ホームは一体どんな設備や施設を備えていて、どんなサービスが提供されているのでしょうか。
介護付き有料老人ホームと聞いても、恐らく皆さんの多くはピンと来ないのではないでしょうか。この介護付き有料老人ホームは、入居者の食事や清掃から介護サービスに至るまでまで、生活に必要なすべてのサービスを施設のスタッフが提供するタイプの有料老人ホームです。数ある有料老人ホームの種類のうちでもこの介護付き有料老人ホームが最も数が多くなっていて、私達が通常「老人ホーム」と言うときに、多くの人達が思い浮かべるのがこの介護付き有料老人ホームでしょう。従ってある意味私達にとっても大変馴染みのある老人ホームなのです。そこで行われる介護サービスについてもしっかりと管理、実施されています。具体的には施設にはケアマネージャーと呼ばれる介護のエキスパートとも呼べる専門スタッフがいて、そのケアマネージャーが高齢者それぞれの状況や要望に応じて利用計画を立てて、それに基づいて施設の介護スタッフが入居者に介護サービスを提供する仕組みになっています。
また同じ介護付き有料老人ホームであっても更に区分があります。このうちで要介護1以上の高齢者、即ち比較的手厚い介護を必要とする高齢者を入居対象に限定したものが「介護専用」型の介護付き有料老人ホームです。その一方で、要介護認定されていない高齢者でも入居できるのが、「混合」型と呼ばれるタイプの介護付き有料老人ホームです。
有料老人ホームの中には、介護に関するサービスを外部の事業者に委託して行っているところもありますが、この介護付き有料老人ホームの場合、全てのサービスは、基本的に有料老人ホーム常駐のスタッフが提供しているので、先に紹介した外部の事業者を利用するタイプの有料老人ホームに比べて、スタッフの高齢者に対する目が届きやすく、高齢者や家族にとってはちょっとした要望等も頼みやすくて便利に思えるようです。またスタッフ同士の連携も取りやすいので、有料老人ホームを利用する側から見ればより安心できる面もあります。
この介護付き有料老人ホームの場合以上のようなメリットがあります。そのデメリットを強いて探すと言えば、介護付き有料老人ホームには介護スタッフがたくさんいますが、それでも一般には入居する高齢者より少なく、従って利用者からすれば介護スタッフが常に1対1で対応してくれるわけではありません。よって例えば自宅で居宅サービスを利用するとき等と比べると、介護サービスのきめ細かさや周到さ等ではどうしても劣ってしまう場合があります。